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緊 急 声 明
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―薬剤溶出ステント(DES)導入に際して―
日本心血管カテーテル治療学会 理事長 延吉 正清
薬剤溶出ステント(DES)使用ガイドライン検討委員会 委員長 目黒泰一郎

2004年4月16日
 
1. D抗血小板剤クロピドグレルが使用できない状況下では、薬剤溶出ステント(DES)の使用は慎重に検討されるべきである。
   クロピドグレルが使用可能となるまでは、チクロピジンの安全性が確認されている症例(例、2ヶ月以上同薬剤を副作用なく継続投与中の場合など)を除き、薬剤溶出ステントDES(抗血小板剤投与3ヶ月が必須)の使用は慎重に検討されるべきである。
 チクロピジンは副作用発現によって2ヶ月以内に使用中止せざるを得なくなることが稀ではない。従って、その部位にステント血栓症が発生した場合に生命が危険に曝されると危惧される症例へのDES使用に際しては、植え込み2週間で チクロピジン中止可能な従来型ステント(bare metal stent、BMS)との安全性の比較検討をより厳重に行うべきである。
   なお、抗血小板剤としては他にシロスタゾルがあるが、本邦での保険適用はなく、比較調査(メタアナリシス)でもSAT抑止に対する有効性は否定的であり、代替薬とはなり得ない。
2. DESを海外並みに安全に使用するために、クロピドグレルが速やかに導入されることを学会として要望する。
   関係各位には、DES使用症例に限定して同剤が使用できるような特例等も検討していただきたい。
 以上、日本の国情を踏まえた適切なDESの使用がなされ、それによってステント血栓症という重大合併症から患者様が守られることを願って学会声明を発表する。 なお、現在の状況下でのDES使用についてのガイドライン細目は、DESの保険承認、薬価収載以前にガイドライン検討委員会において早急に取りまとめ、学会誌等に発表することとしたい。

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